日本の農業に対応-Trimble GFXシリーズ最新ファームウェア「FW11.24」リリース
GNSSガイダンス・自動操舵システム”Trimble GFXシリーズ”の新ファームウェアバージョン”FW11.24”をリリースしました。
“FW11.24”はTrimble社とニコン・トリンブルの共同開発ファームウェアです。日本の生産者様よりご要望の多かったTrimble GFXシリーズ(-750、-350)による”超”低速作業での自動操舵を実現しました。
<主な追加機能>
1. 時速0.1~0.2km程度の超低速での自動操舵
2. Farmer Core 利用時のAutoSync機能での同期時間の大幅短縮
3. NextSwath(自動旋回機能)の走行パターンが増加
4. Trimbleの新測位エンジン「Trimble ProPoint」を追加
5. より簡単に操作できるユーザーインターフェースとボタンデザイン
<対応機種>
Trimble GFX-750, Trimble GFX-350
<FW11.24 提供開始時期>
既にTrimble GFXシリーズをお持ちの方
ファームウェアのバージョンアップをご希望のお客様は、ご利用機種とバージョンアップご希望の旨を最寄りの農機販売店までご連絡ください。
Trimble GFXシリーズを新規ご購入の方
2022年1月中旬 当社出荷分よりプリインストールされます。
“超”低速での自動操舵機能
FW11.24では時速0.1~0.2km程度の超低速自動操舵が可能となり、長いもやごぼうなどの作物でトレンチャーを用いた耕土作業にもTrimble GFXシリーズをご利用いただけるようになります。
一般的な自動操舵システムでは、これまで超低速での自動操舵のためには、精密な調整と施工が要求されるステアリングの舵角センサーの取り付けが必要でした。Trimble GFXシリーズは、今回のファームウェアアップグレードにより追加部品不要で超低速自動操舵が可能になります。
より速い作業データの同期
圃場作業データ蓄積クラウドサービス「Farmer Core」において、複数のガイダンスディスプレイで作成されたデータをクラウド上に同期する機能「AutoSync」での同期時間が飛躍的に短縮されました。
これにより、複数のガイダンスディスプレイ間での作業データ・圃場データ共有をより短時間で、より大量に行うことが可能になります。
タッチ操作で様々なパターンの手放し旋回
枕地における自動旋回機能(NextSwath)では、防除畝を作成することに適した旋回パターン(2条飛ばしで進み1条飛ばしで戻るターン)が新たに追加されました。条端における旋回でハンドルを切り返すことなく、時間のムダを減らして作業を行うことが可能になりました。
新たな測位エンジン”Trimble ProPoint”
FW11.24より、新たな測位エンジン”Trimble ProPoint”の使用が可能になりました。
Trimble ProPointの使用により、衛星からの電波のフィルタリング・ノイズ除去能力が飛躍的に向上し、防風林際など、電波が安定して届きにくい場所でも高精度な位置測位を行うことが可能です。(※)
また、Trimble ProPoint使用時は、位置情報補正データ配信サービス”Trimble RTX”の測位時間が短縮され、従来の1/3の時間での測位が可能になります。
※確実に位置の測位を行うことを保証するものではありません。補足する衛星数によっては測位が出来ない事があります。
(農業システム営業部)